2011年7月11日月曜日

ちょいと大阪

先月「ちょいと関西」でお伝えしたが、湯木美術館で開かれていた「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」、何とか志野茶碗 銘 広沢 ってのを見てみたくて…最終日前日に大阪へ。
すごいすごい!いっぱいの人!(っていっても10人ちょっとも入れば超満員になる美術館)
とにかく、まずは「広沢」を…と真ん前に陣取る。
う〜ん、どっしりとした姿はさすがって感じの存在感。
そして、存在感の中にも静けさが感じられる。
確かに…の下から見える火色がとても静かに、そして美しく目に映る。
嵯峨の野にあって、静かにたたずむ広沢池を連想…ってのもある意味うなずける。
しばし、その姿にうっとり。
っと、なにやら隣から強烈なオーラが…。
そー、隣には中興名物の瀬戸肩衝茶入 銘「春山蛙声(しゅんざんあせい)」が…。
とっても小さい茶入れながら、小堀遠州所持の茶入とか…。
その小ささ故、広沢に目が行って見飛ばしてしまったが…気がつけば重要文化財の広沢を圧倒するような存在感が…じわじわと私の心を押してくる。
気がつけば、茶入の方に目が釘付けに。
細川金襴や細川緞子などの仕覆も渋い!
小堀遠州~前田利常~小堀遠州~土屋相模守~松平主殿頭~酒井雅楽頭~松沢孫右衛門~益田鈍翁~湯木貞一~湯木美術館と渡ってきた物で、道具を使ってきた人の格ってものが目に見えない存在感となっているのだろうか…。
たぶん、このくらいの道具になれば、人が道具を選ぶのではなく、道具が人を選ぶのだろうな〜。
恐るべし…茶の世界!

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