2010年11月30日火曜日

芸術の秋を振り返る

10、11月と博物館、美術館をよく巡った。
ってことで、行った美術館の名前と展覧会名を振り返ると…
岡山市デジタルミュージアム(山下清展)
林原美術館(林原美術館の国宝と重要文化財展)
有隣荘、大原美術館別館(大原孫三郎 日本美術への眼差し展)
岡山県立美術館(岡山・美の回廊)
樂美術館(樂吉左衛門還暦記念展)
茶道資料館(広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品)
ミホミュージアム(創立者生誕百年記念特別展)
京都国立近代美術館(上村松園展)
細見美術館(お江戸の琳派と狩野派)
北村美術館(秋佗ぶ)
表千家北山会館(千家十職 樂家の茶碗)
大原美術館(大原BEST)
林原美術館(林原美術館の国宝と重要文化財展と竹明庵茶会)
岡山県立美術館(晴れの国の名宝展)
高梁市成羽美術館(備中漆の美)
井原市立田中美術館(岡倉天心と日本彫刻会)

いや〜。満腹満腹(笑)
ほんま、芸術の秋を堪能したわ。

和洋旬彩だいにんぐ 五感

北区中山下の岡山ビューホテル2階にあるレストラン。
アテフ・ハリムさんのリサイタルの打ち上げで行く。

主賓はアテフさんってことで、料理は二の次…ではあったが、ちゃっかり写真だけは撮っておいた。
カルパッチョ、(たぶん)カワハギと白子のソテー、ステーキなどのほか、最後に〆のお茶漬け(お茶じゃなく、出汁だったが…)が…。
どれも見た目だけでなく、どこかほっとする味がして…。
アテフさんの人柄と相まってとても良い打ち上げとなった。

ヴァイオリニスト アテフ・ハリム

27日、岡山県立美術館ホールで開かれたアテフ・ハリム ヴァイオリン リサイタルに行ってきた。
彼の奥さんが赤磐市出身で、私の高校の同級生ってことで、かなり前から家族ぐるみで仲良くしてもらってる。
まーとにかく経歴を見ればびっくりするようなアーティストなのだが、そんな彼が岡山で演奏会を始めてもー10年。
今ではすっかりおなじみに。

私はクラシックってのを特に好んで聴く訳ではないのだが…今回のリサイタルでは私の好きなブラームス「よりスケルツォ」の演奏もあり、とっても楽しく聴かせてもらった。

その舞台挨拶で出た言葉が「アクション(彼はアクシオ〜ンと発音する)」。
ヨーロッパでの名声を捨て新たなステージを求め世界を巡り、日本にたどり着いた彼。
その、演奏家人生の基となるのがその「アクシオ〜ン」だと。

彼の「アクシオ〜ン」に大きな元気をもらったような気が…。

そして、彼を支えるファンクラブがこのほどできた。
ぜひ、私も入会を…と思っている。
皆さんもいかがです?
きっと、元気がもらえるはず…。

2010年11月29日月曜日

ホテルレオパレス岡山 WHOSE FOODS

仕事がらみでお世話になるであろう? ホテルレオパレス岡山(岡山市北区柳町)の1階にあるレストランで昼食。
限定のランチは無かったが、他にもランチメニューがあるってことで、その中から「海鮮丼」を頼む。
甘エビ、サーモン、タタキ、タコとご飯が見えないほど埋め尽くされた丼が登場。
さらにサラダバーとドリンク、13時以降はケーキバーもついて来る。
これで900円なら…納得。

2010年11月26日金曜日

讃岐うどん 明月

倉敷市浜町にあるうどん店。
ちょいと仕事がらみで立ち寄った。
「てんぷらぶっかけ」がおすすめってことで、早速オーダー。
出てきたうどんを見てびっくり!
太っとくて長いエビ天が2本、そそり立っている。
しかも、揚げたてアツアツ、プリップリ。
とにかくそのエビ天に圧倒される。
っで、それだけか?というと、さにあらず。
うどんはコシがしっかりしていて、噛むとキュッキュキュッキュと口の中で音を立てる。
ちょっと薄めの味の出汁もしっかりと麺に絡んで美味い。
量もたっぷりで、780円ならこりゃ安いわ〜。
意外な所にイイ店を見つけ、ご満悦な気分に。

2010年11月25日木曜日

成羽〜井原〜笠岡…

仕事の関係で高梁市成羽美術館へ。
岡山から地道を通って約1時間10分。
山々が美しく紅葉している高梁へ。
同美術館では現在、「備中漆の美−復興と現在−」を開催中。
かつてダム建設で漆の木が失われ、途絶えかけていた備中漆。
社団法人林原共済会と財団法人岡山県郷土文化財団によって復興。
その成果とこれまでの名工の作品が展観されている。
難波仁斎の描蒟醤に描かれた細かな模様の美しさ。
大野昭和斎の木の特製や木目の形を狙って作ったとしか思えない名人芸。
これまであまり漆芸に興味がなかったが、今回の展示で奥深さを見せられ…一気に興味が…。

っで、313号を井原へ。
井原市の田中美術館では特別展「岡倉天心と日本彫刻会」−日本木彫の「伝統」と「革新」−を開催中。
こちらも見応え十分。
岡倉天心の日本彫刻育成というこれまであまり光の当たらなかった部分を取り上げたもので、会員の消息が分からなくなったり、作品が散逸した「日本彫刻会」の作家25名、作品62点を集めた関係者の努力に頭が下がる思いだ。
作品の数々を見る中で、平櫛田中の彫刻界での偉大な功績と岡倉天心への敬意の念大きさを改めて感じた。

あっと気が付くと15時前。
まだ、昼飯食べてないってことで、井原から車で笠岡へ。
ここで笠岡ラーメンを食べようって魂胆(笑)
井原から笠岡に行く途中には「とんぺい」という有名店があるが…取り合えず今回は「おっつぁん」に。
わたしゃここのトッピングの鶏を醤油で煮た(要は叉焼代わりのもの)のが大好きで…。
思わず大盛りを頼む。
以前は並が500円だったと思ったが、600円にちょいと値上がり。
大盛りも720円。
比較的明るい色をしたスープは鶏ベースか。あっさりめで飲みやすい。
結構ボリュームのある大盛りだったが、一気に胃の中へ。

2010年11月23日火曜日

充実した日曜(県立博物館〜ライブ)

林原美術館を後にした私は、天気が良かったこともあり、後楽園方面に足を伸ばす。
っで、現在岡山県立博物館で開催中の「晴れの国の名宝」展を見る。
いやはやいやはや…ここにもありました。
地元、岡山にまつわるお宝の数々。
先月、今月と県内6つのミュージアムで行ったスタンプラリーでは、意外と見落とされていた県立博物館。
川(旭川)を越えるってところが、びみょーに遠い感じを与えるのか…。
国宝の「飢餓草子」や同「太刀 無銘一文字」、重文の長谷川等伯筆の「花鳥図屏風」などなどを見ていると「もったいないな〜。これほどの展示を見逃す人が沢山いるなんて…」って思ってしまう。

まー、そんなこんなを思いながら、家に帰っ一服していると、ちょっと睡魔が…。
1時間ほど贅沢な昼寝を楽しむ。
昼寝の後、部屋の片付け等した後、本日の夜の部、「茶木みやこwith坪井寛」のライブへ。
場所は表町の裏通りの渋い場所にあるFOLK SPOT 「KING SALMON」へ。
ここは私の元上司がオーナーを務める基本フォークに特化したライブスポット。
今回のライブ、茶木みやこさんといえば、1970年、同女在学中に小林京子さんとフォークデュオ「ピンクピクルス」で有名。
その茶木さんが来岡するってことと、元上司の店ってどんなとこだろう…って気持ちでライブに。
今年はフォークに縁のある年。
2月には及川恒平さん、10月には猫、11月には茶木さん…とアコースティックギターの音色を楽しむ機会を得た。
今回は、ギターの坪井さんと茶木さんの競演。
2人の奏でるギターの音色と茶木さんの歌に眠っていたフォークソングの魂に火が…。
そして、若いこっ恥ずかしい日々の記憶の扉が…開いた。

今はウクレレばかり弾いている私だが、ちょいと眠っているモーリスのギターでも引っ張り出して弾いてみようか…な〜んて思ったりなんかして…。

そーそー、ライブでは寡黙にギターをひたすら弾いていた坪井さん。
打ち上げの時に、大のプロレスファン(新日派)であることが判明(笑)
打ち上げの終盤は全日派の私と語り合ってしまった…(笑)
坪井さん、またプロレスの話をしましょうね。

触れて、見て、聴いて…贅沢な日曜日だった。

2010年11月22日月曜日

充実した日曜(林原美術館竹明庵茶会)

11月20、21日に林原美術館で開かれた「竹明庵茶会」にご招待を受けていたもので…、お茶初心者で恥ずかしながら参加することに(笑)
20日はどーしても外せない用事があったので、21日に。
っで、お茶の先生と一緒に…と、思ったのだが、研究会があるとかで無理…。
初めてのお使いならぬ「初めてのお茶会」に緊張しきりで臨んだ。
9時半からってことだったので、9時45分ごろに受付に行くと、もう3席目までが埋まっていた。
私は11時05分からの4席目に入ることに。
すでに、喫茶コーナーのソファなどには着物を着た女性陣がズラリ。
こりゃ、やっぱ来たらあかん所に来てしもたかな〜なんて思いながら展示を見ながら時間をつぶす。
あっちゅう間に我々の番が、待ちあいに入る前にまず、4席の8人がそろい、正客を誰にするか決める。
事前に、係の方から「あまからさん、男性少ないからお願いすることになるかも」と脅されていたが「それ(正客)だけは先生から受けてはいけないとキツく言われていますので…」と逃げ回り、私たちの席は表の女性が正客を受けてくださることに。
待ち合いには館長の熊倉功夫氏自らが書いた会記が。
細かい所まで心が行き届いているな〜って。
さー、席入。
今回は、つくばいと拝見を省略するため、すぐに席に着く。
私は5番目ぐらいに入ったのだが、なぜか次客の位置が開いていて、正客と私以外は家族とかの団体さんってことで、私が次客の位置に。
ほどなく、数田宗枝先生、熊倉館長と入って来られて、数田先生のお点前が。
それに合わせて熊倉館長の今回の取り合わせについての説明が始まる。
が、私は先日、炉の点前を習ったばかり。
数田先生のお点前が気になる気になる(笑)
ふ〜む、ふむ。なるほど、なるほど…と思っているうちに、熊倉館長の解説が進んでしまっていた。
緊張する席で、欲張って2つのことはできない…と、今回はお点前を見せていただく方を優先することに。
菓子はみづゑ製の銘 菊。
まずは了入造の赤 検校写が登場。
正客が飲まれた後、みんなで拝見させていただいたが、手に持った感じがとても優しい茶碗。
緊張の初茶会では…ある意味、癒される…そのくらい優しい茶碗だ。
続いて私は覚入造の織部。
若干扁平気味の形。
一見重そうに見えるのだが、すっと軽く持てる。
その、持ち上げやすさがとても清々しく感じられ…。
ほんま、美味しくいただけました。

途中から本気で聞いたのだが、熊倉館長のお話も面白く、床に掛けられた徳川吉宗筆の「鷹の図」のほか、薄器の大棗「鶴」、香合は大田垣蓮月尼手造の「亀」…と美術館収蔵品の世界が目の前に…30分足らずだったが、いや〜お茶を習って本当に良かった(笑)
ご招待いただいた美術館の関係者の方に感謝!

ボージョレの後は台湾屋台(士林夜市)

ボージョレも程々に飲んで…さあ!次!
ってことで、メンバーの一人が「中華食べたい〜」って事になって…。
う〜ん…と考えたら中華じゃないけど美味しい台湾料理があるよ〜ってことで、大雲寺町の交差点南東角にある「士林夜市」へ。
士林夜市って台湾の有名な夜市の名前。
台湾出身のママさんが切り盛りしているのだが…ママさんとは25年来の知り合い。
私は25年前から台湾風の卵焼きが大好物。
ちょっと塩味の利いた台湾の切り干し大根が細かく刻んで入っている。
この食感がたまらん!
他にも今回はホルモンの炒め物とかチンゲンサイの炒め物、エビとニンニクの炒め物、汁ビーフン、焼き飯…をオーダー。
どのメニューもパクチーや香り高いスパイシーな味で、広東料理や四川料理などとはちょっと違う趣。
たまたま窓際のカウンター席だったのだが、窓から見る夜の大雲寺町交差点はなぜか異国のような雰囲気に。
見慣れているはずの風景も、リトル台北的空間の中から眺めると、どこかの外国の街角に早変わり。
料理の値段だけで、海外旅行気分が味わえ一石二鳥(笑)

2010年11月20日土曜日

ボージョレ解禁

今年は良い年ってことで期待しながら、知人が集まって飲む会を開催。
私は、以前仕事でお世話になった「メルシャン」さんが輸入しているアルベール・ビショー社のロゼと「世界ナンバーワン ソムリエ」と「最優秀醸造家」が仕上げる匠のヌヴォーとやらを購入。
メルシャンのロゼって、押切もえがラベルをプロデュースしたとか…ちゃんともえちゃんの顔写真がついてきていた(笑)
っで、飲む会の会場は「よね子」改め「椋」。
友人のおかまの「よねちゃん」が、中央町から柳町に店を移転し、店名も新しくした店。
皮がパリパリの鶏のローストや卵焼、なぜかトマトケチャップで炒めたスパゲッティ(タバスコばんばん振りかけたら美味しい〜)…といつもながらのよねちゃんの味。

メルシャンのロゼは少し酸味が利いていて、でもさっぱりした飲み口。
こりゃ良いわ。
「世界ナンバーワン ソムリエ」と「最優秀醸造家」が仕上げる匠のヌヴォーとやらは結構重厚な味が…(よー分からんようになってきたが…)。
っで、もう1本は…何だっけ?

ってな感じで、いつものようにグダグダに…。
普通のスナックみたいな店の作りになってしまったが…今後、昼も定食屋をするとか…。
会社のすぐ近くってこともアリ、こりゃ使える昼食屋になるかもと期待。

2010年11月18日木曜日

麺 麺 麺 !

2泊3日京都ミュージアム弾丸ツアーから帰った翌日の11月15日昼、久し振りに第1セントラルビル地下の又來軒に。
今の職場の立ち上げをしていた約2年前はよく行っていたが…最近とんとご無沙汰。
ここで人気の高いメニュー「もやしラーメンスペシャル定食」を食べる。
ひき肉ともやしを炒め、ちょっととろっとした餡に絡めたような具がドカっと乗っていて、見るからにボリューム満点。
さらに、焼き飯とでっかい唐揚げがつく。
もやしの部分にはニンニクもたっぷり入っていて、こりゃキクぅ〜!
お腹パンパンになって昼からの仕事がキツいキツい。

で、続く16日昼、なぜか勢いで天神そばまで自転車に乗って…。
メニューを見ていると、私の顔を見たおばちゃんがにこっと笑って「3番?」って聞く。
久し振りやけど、やっぱ覚えてくれてるんや〜って。
だって、35年以上通ってるもんな〜。
ってことで、この日は肉たっぷり食べたかったので7番(大盛肉の多く入り)唐辛子入りを頼む。
ガラの味が利いたスープにたっぷり重なったチャーシュー。
唐辛子がまた合うんだな〜。
スープも飲み干し、腹一杯!

っで、17日は廣珍軒で焼きそばセット。
これは先日もご紹介したものだが、野菜たっぷりってのがイイよね。
しっかり、鍋肌でパリッとさせた麺も美味い。

気が付けば、3日連続麺昼食。

2010年11月17日水曜日

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (6)

さあ、いよいよ京都最終日。
宿泊地の高槻からJRでまずは京都駅に。
また、コインロッカー探しをした後、バスで出町柳へ。
目指すは「北村美術館」。
そー今年の初夏、林原美術館で特別展があった、あの北村美術館。
入館料は意外と安い600円(笑)。
展示室に入ると…客は私だけ…(え〜!!!)
北村美術館は季節ごとに茶道具を取り合わせて展示するのが特長で、今回の展示は「秋佗ぶ」。
茶碗が「御本 堅手片身替」。
枯れたような色の表面に薄く深い青い色が流れ…何とも言えない風情の茶碗。
替が「宗入作 赤 在判 了々斎歌銘 夕紅葉」。
これもまた、赤い地色に、薄暗い雲か影のようなもようが…。
おっと、水指は「呉須 菱馬手 林和靖図」。
これは林原にも展示してあったような。
樂覚入作の蓋置「紅葉銀杏透」の深い緑色と透かしの縁の金色…奇麗だった〜。
ただただ、ため息ばかりの北村美術館。
庭や茶室も年に何度か公開されるとか…一度見てみたいな〜。


北村を後にした私は、訳あって、神仏にすがりに。
まずは、陀枳尼天へお参りに、吉田山方面へ。
陀枳尼天は、かつて死者の心臓を食らう夜叉として恐れられていた神だが、大日如来の霊力に心服し、善神となったとか。
いろいろと悩み多い私は、まずここでお願いごとを。
続いて、その奥にある真如堂へ。
こちらではご本尊の阿弥陀如来の手と結んだ縁の綱を持って、またまた、お願いごと。

ちょっとすっきりした気分になったら…また欲が出てきた私は、地下鉄に乗って北山へ。
表千家北山会館で開催中の「千家十職 樂家の茶碗−極められた赤と黒の美−」を見に行く。
表千家と言えば…私にとってはアウェー(笑)
ちょっと緊張して(何でやねん)入館。
ま〜あるはあるは…。長次郎から当代の十五代樂吉左衞門氏までの作品がずらり。
本でしか見たことがなかった、長次郎作の「黒樂茶碗 銘 面影」とか道入の「赤樂茶碗 銘 鵺」とか「黒樂茶碗 銘 稲妻」、了入作の「黒樂茶碗 銘 巌」などなどが一同に。

最後の最後にだめ押しのパンチを食らったって感じで…ふらふらになりながら地下鉄に乗り、京都駅へ。
お土産を買う気力も無く、新幹線に乗り込んだ。

本日美術館2館、社寺2
合計 美術館7館 社寺5

いや〜お疲れさんでした。 

2010年11月16日火曜日

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (5)

MIHO MUSEUMでお宝の数々に脳みそを打ちのめされクラクラしながら、また50分間、路線バスに揺られ、石山へ。
JRに乗り京都へと帰る。
ここで困った。
秋の観光シーズンの京都って半端じゃない数の観光客がやって来る。
ってことで、駅周辺のコインロッカー空き無しの状態。
地下鉄周辺、八条口…と探しまわって、やっと近鉄の八条口近くで1つ空きを見つける。
京都の秋を見つける旅なのに、コインロッカーの空きを見つけられずにおーじょーするとは…。シャレにもならんわ〜。

ま、それはさて置き、そそくさと大荷物をロッカーに入れ、市バスに乗って目指すは岡崎公園。
京都国立近代美術館で開催中の上村松園展に。
わ〜、入り口からすごい人。
美人画と言えば松園さんってことで…松園さんの初期から最晩年までの作品がずらり…。
和服で来館している人も多く…流石京都!って感じ。
初期の作品には10代のものも…って言っても、やっぱりそのころからすごいわ。
すべてに若い感覚はあるものの、絵自体は既に完成している感じが…。
それでも、歳を追うごとに、作風や眼差しに変化が見られ…楽しめる。
沢山の美人画に囲まれ、癒しのひと時。
もっと、人が少なかったら…なんて文句は言うまい。

上村松園展を堪能して、ほっと一息ついたのもつかの間、続いての美術館が目の前に!
京都会館西側にある細見美術館だ。
こちらでは、現在、「お江戸の琳派と狩野派ー板橋区立美術館×細見美術館ー」を開催中。
こちら美術館、地下にカフェがあったり、最上階にお茶席があったり…と、建物、併設施設も楽しめる。

 っと、そこで、前日会議でご一緒をした京都の方にばったり。
「MIHO行って、近美行って3つ目ですわ〜」って話すとびっくりされてしまった。

さてさて話をもどして、ここの美術館、さらに面白いのが、子ども向けに説明を工夫したり、「絵の中にいる弁慶、義経を探してみよう」…なんていうクイズがあったり…。
おじさんも思わず乗せられて弁慶と義経を探してしまった(笑)
さらに、ナイスなタイトルも…笑い転げてメモするのを忘れたが…確か「ロックな金剛さん」みたいなタイトルが…その上、解説部分に「蛇の腕輪は気持ち悪いよね…」なんて…学芸員さん! あんたは偉い!
私なんか、これ見ただけで、絶対次も細見美術館に行くぞ〜!って思うもん。
学芸員自身が楽しんでいるってのを感じられてイイ。
学芸員が楽しくないと、見てる人も楽しくないもんね。

っで、ここの美術館の建物も楽しい。
建物の真ん中に吹き抜けスペースがあるのだが…各階ごとの展示室を見終える度に一度その吹き抜け側のデッキに出てから、階段で次の階へ行く。
その度に、吹き抜け地下部分のイタリアンレストラン(カフェ)が見えるって寸法。
っで、最後は地階のミュージアムショップを抜け、カフェでお茶…。
今回は満席でお茶できなかったが…次回こそは…(この時点で、美術館側の策にはまっているのか?)

朝から夕方までかけて、3館を見回り大満足…ん???何か足りない…そーだ!昼食忘れてる…。
ってことで、17時過ぎから超遅い昼食を摂る(夕食でしょう!)。
特に、これって決めていなかったのだが…足はなぜか新京極の「かねよ」へ。
以前もお伝えしたが、私はここの「きんし丼」が大好き。
うな丼の上に分厚い卵焼き…それに肝吸いつけて…あ〜極楽。
さらに、今回は自分へのご褒美…と、上に!
いつもながら、硬めに炊いたご飯とタレの絡み具合が最高!
ちょいと贅沢な昼食(夕食やっちゅーに)で最高の気分に。

さて、今日のお宿は高槻。また、移動移動!
おっと、その前に、鳩居堂へ。
ちょこっと、お買い物。
鳩居堂から地下鉄駅に向かう途中の姉小路でちょっとした実験が…。
路側帯を蝋燭でライトアップ(これ、シャレみたい…ろそくたい、ろうそく…)。
おしゃれだね〜。

本日、美術館3館。
2日間計美術館5館、社寺3

ちなみに、夕食に考えていた某焼肉店はすごい列で…。今回はあきらめ、夕食は阪急高槻市駅前の商店街にあるマクドでダブルクオーターパウンダーセット(ポテトとコーラLで…)を食べた(笑)

2010年11月15日月曜日

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (4)滋賀編

さて、京都を後にした私は、新快速に乗って一路大津へ。
なぜ、京都ミュージアム弾丸ツアーなのに滋賀・大津なのか…といえば、まず今の時期、京都のホテルは季節料金で高く、さらに予約が取りにくい。そして2つ目の理由は、滋賀に私が今回最も行きたいと思っていた施設があるから。

っで、その施設とは…「MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)」。

MIHO MUSEUMは滋賀県甲賀市信楽町にある私立美術館で、新興宗教の神慈秀明会の会主だった小山美秀子さんのコレクションを展示するため、1997年(平成9年)11月に開館したそうだ。
まあ、コレクションが半端じゃないだけでなく、建物もすごい。建物設計は、ルーヴル美術館の「ガラスのピラミッド」、ワシントンのナショナル・ギャラリー東館で有名な建築家、イオ・ミン・ペイ。ペイだけに多額の費用がペイされた…なんてアホなことを考える。
っで、今回この美術館で何を見たかったのか…というと、現在開かれている「創立者生誕百年記念特別展 MIHO GRANDAMA Arte della Luce」に展示されている茶の湯の名品。
中でも見たかったのは、千利休の自刃後に秀吉が召上げ、のちに息子の少庵に戻された幻の名碗と言われる「少庵井戸」そして、仁清作の色絵金銀彩花菱蓮弁文茶碗。
そのために大津へ宿泊。
2つ先の駅・石山から出る美術館行きバスにちょっとでも早く乗るために、大津泊となった。
っで、朝一番9時10分のバスに乗り、一路美術館へ。
途中、瀬田の唐橋から霞む琵琶湖を眺めながら…バスに揺られて50分!(片道800円)
すごい所に来たもんだ。
ま、とにかく建物がすごい。いきなり電動カートがお出迎え。
お灯明のようなライティングのトンネルの中へ。トンネルを抜けると、美しい紅葉に囲まれた美術館が…。
ちょっと、初めて瀬戸大橋を見たときのようなミョーな感動が…。
っで、ここで開催中ももう一つの展示「古陶の譜 中世のやきもの 六古窯とその周辺」って展示をしていたが、ここは興味無しってことで、超駆け足で抜ける(って言っても広いので30分以上かかる)。
っで北館で開催中の 「創立者生誕百年記念特別展 MIHO GRANDAMA Arte della Luce」に駆け込む。
入ってしばらく行った所で興福寺伝来で廃仏毀釈の嵐から益田鈍翁が救った「持国天立像」がバチバチと迫力満点の姿でお出迎え。
その奥には鋭いまなざしで俗な私の心を射抜く地蔵菩薩立像が…。
そして、その先に、ちょっとお茶室風の展示スペースがあり、畳の上に「少庵井戸」が…。
とっても枯れた感じで…まさに権力の欲に取り付かれたような秀吉とは対局にあるような姿。
それ故に、秀吉はこの茶碗を持つことで、心の平安を保っていたのかも…。
歴史の物語が、茶碗を通して聞こえて来るよう。
そしてその向かいの展示ケースには「黒樂茶碗 銘 釈迦」(長次郎作)と「黒樂茶碗 銘 岩おこし」(樂道入作)が並ぶ。
2椀の釉の違い、そして作風の違いが手に取るように分かる。
さらに進むと、きらびやかな「色絵金銀彩花菱蓮弁文茶碗」(仁清作)が。
幾何学模様を規則的に配し、金使いで華やかさを際立てる。さらに朱がアクセントに…。仁清らしさがちりばめられた茶碗にしばし見とれる。
その他にも、千宗旦作の「茶杓 銘 修学院」だとか利休所持、前田家旧蔵の砂張筒花入…とま〜見事な作品勢揃い。
それを、厚かましくも3週見て…お腹いっぱいって感じに。

それにしても、この美術館には中●だとか韓●だとかの国の観光客の方々がいっぱい。
小学校の遠足か修学旅行のように騒がしいし、どう見ても写真撮れないでしょうって表示がある場所で写真撮りまくるし。
まー日本人も海外に行けば似たり寄ったりだろうけどね(苦笑)

とりあえず、バスは1時間に1本ってことだったので、またまた、大慌てでバス停に行き、石山へ戻る。

続く。

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (3)

ひと仕事終え(え? もう仕事終わり? えらいあっさりした仕事やね〜)、今回の会議に参加した皆さんと会食。
場所は、京都市中京区木屋町二条下ル一之船入ルって所(要するにホテルオークラ京都北側)にある「桃屋 高瀬川船入」ってお店。
今時はやりの町家を改装して飲食店にしたってやつ。
元が町家だけに、いい雰囲気。
窓の下に川が見え、さらに風情がある。
っで、食事の方は
前菜 かち栗、白身魚の東寺揚げ、近江こんにゃく
向付 造り三種
焼物 はまちの幽庵焼
強肴 牛肉とカイワレのサラダ
揚物 桃屋の串揚げ三種
台物 桃屋のおでん三種
飯物 牛肉ときのこの炊き込み
香物 漬物二種
って具合。
前菜のかち栗、これは珍しい、栗を素揚げにしたもの。
ちょっと食べにくかったが、意外とと香ばしさがあって美味しい。
さらに、レバ刺しのような色をした近江こんにゃくも何だか不思議な感触で…。
っで、私の好きなお肉(笑)
牛肉のカイワレサラダ。タタキをサラダに盛ったって感じだけのシンプルな物だが、これが美味い。
肉の味がとっても甘くて、噛めば噛むほど口の中に広がる。
さらに、牛肉とキノコの炊き込み。
ちょっと、甘めの味付けだが、肉の脂っぽさを感じさせないところがイイ。
シメジとの相性もイイ感じ。
店のお品書きを覗いて見ると、意外にお安い値段。
いいな〜京都(笑)

そして、食事会の後は、一路宿泊の地・大津へ。
続く

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (2)

堀川通を10分ちょっと北へ行くと、裏千家茶道資料館が…。
今年、2月に行って以来。
今回は秋季特別展「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」が開かれていた。
広田不孤斎は古美術商店「壺中居」設立者の一人。隠居後、茶の湯に親しんでいたということでコレクションには墨跡や古筆、水指、茶碗、茶杓、棗、懐石道具と名品ぞろい。そのコレクションには氏の鋭い鑑識眼が感じられる…とか。
とりあえず、これは期待できる…と入館。
「大井戸茶碗 佐野井戸」「黒楽茶碗 銘末広 長次郎」など見応えある茶碗類や無準師範筆 禅院牌字断簡「湯」…いや〜有る有る…。。。
見応えがあるある。
さらに、呈茶。
茶碗は細川護煕さん作。失礼を顧みず写真を一枚(笑)
細川護煕って、やっぱイイものばかり見て育ったんだろーな〜。そういう人だから、ご自身で作るものも外さないっていうか…イイものを作るっていうか…。
しっかり拝見させていただきました(笑)

名品とお菓子とお茶に癒されて、ちょっと振りが付いた。
この際だ〜と、茶道資料館の南側のお寺・慈受院で特別拝観していたのでこちらにも…。
足利義持の室・日野栄子を開山とする門跡尼院で、源氏物語にも登場する「藤壺女御」ゆかりの総持院の流れを併せ持ち、現在「薄雲御所」として知られるとか。
ここにもあるある。
寺の宝とされる「金光真言陀羅尼」。
聖武天皇の后・光明皇后の遺髪を横糸に用いて編んだ陀羅尼だとか「大織冠絵巻」とか。
あまり大きくはないものの、とても美しい庭も見応えあるある。
とてもスッキリした気分で、次の仕事へ向かえた。
とりあえず、初日はミュージアム2館と社寺が3。
続く

2010年11月14日日曜日

2泊3日 京都ミュージアム弾丸ツアー (1)

11月12日京都出張に引っ掛けて、2泊3日の京都旅行へ行く。
ちょうど、無理にでも休みを取りたかったので…丁度いい機会かと…。
っで、まず必ず行きたい所をリストアップ。
必ず行きたい所は…樂美術館、上村松園展開催中の京都国立近代美術館、細見美術館、北村美術館。近美と細見以外は結構離れている。ってことで、場所を地図に落とし、計画を練った。他に、近くにないかな~って(笑)
ただ、主はミュージアムだが…食事もできるだけ考えたい…ってことで、それぞれの場所に合わせ、食事場所も考えた(笑)
初日は、仕事と仕事の合間(11時~14時)に樂美術館へ行きたかったので…堀川通に沿って計画した。結構短い時間だったので、樂美術館とどこか食事を…と考え、歩いて行ける範囲で…以前、夜、水炊きを食べてとっても美味しかった「鳥岩楼」で昼の親子丼に決定。
まずは、樂美術館へ。本当は、樂歴代の名品を…と思っていたのだが、現在は当代(十五代樂吉左衞門氏)の還暦を記念した特別展・襲名から個展「天問」までをやっていた。
私としては当代の良さが今ひとつ分からない…ってことで、「残念」な気持ちになったが…まーそれでも…って気持ちを立て直す。
もちろん千家十職の仕事としてのこれまでの樂家の仕事を感じる作品もあるのだが、一方で、造形を極めようとする作品…これが分かりにくい(笑)
確かに、じっくりと当代の作品を見るのは初めて。
まずは先入観を捨てて、すべてを受け入れて見てみると…結構、ビビッと来る作品も…。
でも、どこか満たされない気持ちを感じながら、美術館を後にした。

ここは気を取り直して…、堀川通を北へ。
すぐに、晴明神社が。
言わずと知れた陰陽師・安倍晴明を祀る神社。
ある意味パワースポットってことで、平日なのに修学旅行生風の子どもたちやおばさんたちが群れたいた。
とりあえず、一拝み。

俗っぽい目標の鳥岩楼へ急ぐ。
っと、途中にまたまた、神社が…。
ん?
何々…。
「首途八幡」? 首途とは「かどで」と読むらしい。
源義経が奥州へ門出した場所とか。
とりあえずここでも一拝み。

さて、いよいよ、鳥岩楼へ。
私が行き始めたころの鳥岩楼は、結構、知る人ぞ知るって感じだったが、いろいろなメディアで取り上げられてから、昼の親子丼が有名になって、結構な人気。
既に、おばさんグループなど15名ほどが先に来て親子丼を今か今かと待っていた。
席に案内され、お茶が来る…何か違和感が…。
とにかく、流れ作業のように客があしらわれて行く…観光客の人気スポットなら仕方が無いのだろうが…鳥岩楼の夜の顔を考えると…え??って感じに。
夜の水炊きの時は仲居さんが嫌っていうほど世話を焼いてくれたのに…なんか昼は投げやりって感じ。
まー、美味いものが食べられればイイか…って気分で親子丼を待つ。
先着のおばちゃんたちに親子丼がやって来る。
美味い美味いと大歓声。こちらの期待も高まる。
そこから待つこと10分。遂においらの所にも。
でも、ちょっと待てよ!!!
ちょっと、卵のとじ方モロモロした感じで、できすぎていません?
もっと、フワトロを考えていたのに…。
ここは再度気を取り直し、スープからいただく。
ここのスープは水炊きのスープと同じ。
ん? ちょっと薄い。
水炊きスープこんな味じゃなかったような…。
でも、親子丼は………??? あれ? やっぱりモロモロ卵。
その上、辛いし。
沢山の親子丼さばくから、火加減とか出来上がりから、客の所に持って行くまでの塩梅を忘れてるの? って言いたくなるほど。
確かに、鶏肉は柔らかくこれは美味かった。
でも、相方の卵が残念では…。
また、満たされないままの気持ちで、堀川通へ出る。
そこで、考えた、そうだ! 裏千家の茶道資料館へ行こう!
ここならきっと今まで満たされなかった私の気持ちを思い切り満たしてくれるだろう…と。
続く

2010年11月11日木曜日

廣珍軒の焼きそば

私のような岡山町中っ子にとって中華と言えば、広東系。
中でも廣珍軒とか海華楼とか今は無い平和楼とかが岡山の中華の味。
っで、その中で焼きそば…といえば、中華鍋の鍋肌で焼き色をつけ、ちょっとパリッとさせた蒸し麺の上に餡状の具が乗ったもの。
っで、やっぱそんな焼きそば食べたいよね〜ってことで、廣珍軒でランチ。
目にも鮮やかな野菜(たぶん炒める前に油通ししてるんだろうな〜)。
飾り包丁の入ったイカ。プリプリのエビ…それに私の大好物のキクラゲも…。
この餡の上に辛子酢醤油をかけていただく。
ちょっとカリっとした麺にトロッとした餡が乗り野菜シャキシャキ、エビ、イカプリプリ。
幸せなひと時だ〜。

CAFE Sun Lavieenの「抹茶ぜんざいと昆布茶セット」

浅口郡里庄町にある「カフェ・サン・ラヴィアン」へちょいと足を伸ばす。
さん太クラブ会員限定メニューがあるというので、気になっていたので…。
限定メニューは「抹茶ぜんざいと昆布茶セット」。
京都・宇治の抹茶に最中の皮を浮かせ、白玉、あん、栗が入ったぜんざいと、抹茶のカステラ、昆布茶がセットになっている。
ちょっと深い苦みのある抹茶の味とあんこ、栗の甘さがマッチして…。さらに、昆布茶がいいアクセントになっていて…。
ぜんざいを食べては昆布茶を飲み、カステラを頬張る、そしてまた、昆布茶(笑)
けっこうボリュームあるこのセットが、なんと、340円。
こりゃお得だ。


さらに、このカフェはすぐ隣にある、サンラヴィアンで作った商品のアウトレット販売も。
でっかいシュークリームが1個53円だったり…一日中、女性客で賑わっている。
みんな安いものは良く知っているわ〜。