2012年12月10日月曜日

ぐるっと関西弾丸ツアー!(その7)

滴翠、香雪と兵庫方面を巡った後、この日最後に訪問した美術館が「大阪市立東洋陶磁美術館」。
開館30周年記念企画展「国宝 飛青磁花生と国宝 油滴天目茶碗‐伝世の名品-」を開催していたので…。
開館30周年かぁ〜。
美術館ができたのが1982年だから…私が大学のころ。
っで、博物館学とか実習をしていたころには休みの日によく出かけていたものだ。
当時としては珍しい、自然の採光による展示が一部行われていて、その展示方法に関心していたのが記憶にある。
私にとっては、ほんま懐かしい美術館の一つだ。
っで、この国宝2点。
ほんま、すばらしいの一言に尽きる。
飛青磁花生は青磁の地の色はもちろん器表に散らされた鉄斑の散らし具合が何とも言えない趣を醸し出している。
ただただ、そこにあるだけで美しいと感じさせる上品な一品。
っで、もう一つの国宝・油滴天目茶碗は、「将軍が使うにふさわしい重宝」と言われるだけのことはある。
茶碗の内外には、重厚さと深い輝きを持つ金・銀・紺の斑文がびっしりと現れていて、趣深い華やかさだ。
先日藤田美術館で見た国宝・曜変天目茶碗の蠱惑的な瑠璃色の輝きとはまた違う華やかさにしばし見入ってしまう。
まー、はっきり言ってこれで十分お腹いっぱいごちそうさまの状態なのだが、常設展示もぐるり見て回る。
若い頃、何とも言えない美しい曲線を持った姿に魅了されて、この美術館に通った青磁の梅瓶の数々を見ていると、若い頃の思い出が…。
美術館とともに私も30年前にタイムトリップ。
(つづく)

ぐるっと関西弾丸ツアー!(その6)

滴翠美術館の次は、阪急芦屋川駅から東へ2駅、御影駅近くにある香雪美術館へ。
朝日新聞社の創業者・村山龍平氏が蒐集した日本、東洋の古美術コレクションなどを収藏している。
今回は秋季企画展「寛永文化の茶人たち 遠州・松花堂・宗和ら ゆかりの道具と書画」を開催中ってことで…。
寛永文化っていうことで、古田織部後の小堀遠州の綺麗さび、金森宗和の姫宗和…さらに千宗旦のわびといった文化の中心地・京都で花開いた美が展観されている。
「名物」が4点、「中興名物」が5点と見応えもあり!
仁清の色絵忍草絵茶碗や御本立鶴茶碗など、何かの本でお目にかかったような品もいっぱい!
遠州や宗和の洗練された美意識にただただ感嘆するだけ。

ぐるっと関西弾丸ツアー!(その8)

滴翠、香雪、大阪市立東洋陶磁美術館と巡って日が暮れて…あっ、そう言えば、昼飯食っていなかった。
ってことで、一日の〆ごはんってことで、宿の前にあるミルチマサラってインド料理店へ。
ここがなかなか怪しい雰囲気を醸していて…。
細い階段を地下へ下りるとある狭い狭い店。
っで、カレーとナン、サラダ、食後のドリンク付きで980円だったか…であったので、これにシークカバブをプラスしてちょいと豪華に。
っで、カレーはまあ普通にバターチキンカレー。
まずは、鉄板に乗ったシークカバブが登場。
こいつがかなり弾力があって…フォークでちょいちょいと切れると思ったのだが全然ダメ。
日頃は使わないナイフまでもを動員して切って食べる。
スパイシーさと羊肉のコクがイイ感じで混ざり合って、これは美味い!
そして、カレーは…ふっくらとしたチキン、辛さはそれなりにあるものの、まろやかなカレー。
っで、ナンもフカフカで表面カリッと香ばしく…いや〜こんな所にフツーに美味いインド料理店があるなんて…宿はチープだが、食事だけでリッチな気分に(笑)
大満足で真ん前にある宿へ。
この日も2万歩超えで…早朝足がつった(笑)
(つづく)