2016年2月12日金曜日

ファニエンテ(fa niente)

田町にあるイタリアン・ファニエンテ。
以前、私の家の近くにあったブルッティ・マ・ブオーニのオーナーの方が開いた店。
中々予約が取りにくいとも言われている店。
ブルッティ・マ・ブオーニの頃から、牛のローストが非常に美味しくて、よく通っていたが、今の店になってちょっと小腹が空いたからって感じでは入れなくなってしまった(完全予約制のため)。
まぁ、それでも牛のローストの美味さは健在で…大切な人との食事には何はともあれ予約を入れてみるって感じ。
今回は達磨亭にもご一緒して下さったお茶の(年下の)姉弟子と。
昨年末から一度行こうって言っていながら、中々時間が合わず…やっと、約束を果たせた形。
っで、まずはスープ。
蒜山産の丸大根のスープ。
少し大根の繊維の残る舌触りだが、非常にあっさりとして口溶けが良い。
見た目も非常に綺麗。
これからのコースを予感させる素敵な一品。
続いて前菜。
まずは、イタリア産モッツァレラと野菜、オリーブ、サラミの一皿。
軽く塩がしてあるが、ほぼそのまま食べるって感じ。
モッツァレラのさわやかで濃厚な風味が口の中に広がる。
さらに、サーモンを軽く炙った一皿登場。
バジルソースに付け合わせとしてマッシュしたブロッコリーが添えられる。
トロッとしたサーモンピンクを濃いグリーンが挟み込む…色鮮やかな料理。
焼き目がパリっとしてレアの部分がトロっと…。
バジルソースがサーモンの味をうまく引き出している。
続いてパスタ2種。
まずはニョッキ。
スープのようなクリームソースには細かく刻んだ牛窓産マッシュルームとゴルゴンゾーラチーズ。
クリームの濃厚さとチーズの癖とマッシュルームのまろやかな香り…それぞれの特徴がうまく組み合わさっている。
もう1種は牛スジと牛スネ肉のトマトソースのリングイネ。
スジ肉はグニグニとした歯応え。
ミンチ状になったスネ肉からは濃厚な肉の味が…。
楕円のリングイネに絡めて食べると…肉肉しい味を存分に堪能できる。
多めに降られた黒胡椒がイイアクセントに。
そして、お待たせメーン登場。
この日は黒毛和牛のヒウチのロースト。
ソースはタスマニア産粒マスタード。
付け合わせは黄色いニンジン。
表面に軽く焼き目が付く程度の絶妙の焼き具合。
ソースは出しゃばらず、肉の持つ旨味を思う存分引き出している。
旨味の強いヒウチの赤身と脂身を堪能できる一品。
〆のデザートは3種からチョイスでき、私はプリンを選ぶ。
このプリン大当たり!
卵の割合が高く固いプリン。
超ビターなカラメルが硬派!
添えられたジェラートは洋なし(女子には違うジェラートが…)。