2015年5月6日水曜日

初めての四頭茶会

4月20日の栄西禅師生誕日に毎年、京都・建仁寺で開かれる四頭茶会。

栄西禅師の誕生を祝する法要の後、禅院の茶礼が催されるわけだが、禅宗寺院に伝えられてきた、茶道以前の作法であると言われているもので、「栄西禅師賛仰会」を担当する者は必ず行くべし!とされる茶会である。

私が同会を担当したのが一昨年春、この時には既に茶会は終わっていた。さらに、昨年は800年遠諱のため、道具一切合財が東京国立博物館に展示されていたため、行われず、満を持しての今回の参加となった(笑)

せっかく初めてなら、法要からってことで、朝7時半に集合。8時からの法要に入る。と、ところが、ゲスト扱いのため、法要は最前列…ゲゲっ!

厳かに法要が行われた後、四頭茶会に。
私のところはお正客を坂井田宗務総長が務めてくださるので、真似をしておけば良いわ…って感じで気楽に座るも、よく見たら結構上座…ちょっと緊張する。
ちなみに写真の図の右下側の「頭2」と書かれた2つ右隣が私の席。

初めに菓子(打ち菓子と椿の葉の上に乗せられたこんにゃく)、そして天目台にのった茶碗(中には既に抹茶が入っている)がやってくる。

っで、菓子はデカくて食べ切れないので、持ち帰りにして、こんにゃくだけをいただく(笑)
そーこーしているうちに浄瓶の先に茶筅を差した状態で僧が入場。
天目台ごと捧げ持っていると、浄瓶から湯を注ぎ、茶筅でシャカシャカ(茶筅の音)カシャカシャ(不安定なので茶碗が鳴る音)させながら茶を点てる。
そんでもって、これをいただくわけで…ちなみにお茶は祇園辻利の建久の白。
こいつが美味い!
とにかくお正客を見ながら…やっていたら、写真の私は超横目で見ている状態に…(笑)

そんなに長い時間ではなかったのだが、すごい清々しい気分に…。

そーそー、後で寺の方に聞いたのだが、四頭の作法は…無いそうです。
要するに、この茶会には古くから偉い方が来ていたため、「貴人に作法なし」ということのようです(笑)

なんだかんだでお初の四頭茶会終了。
その後、小堀管長の先導で、裏千家、煎茶、表千家の順に席回り。
管長、弊社会長、社長が並ぶ中ではなかなか落ち着いて茶を喫することはできない…トホホ。
っで、やっと落ち着いたのが点心席。
茶席では絶対撮らないと決めている訳で(過去には撮っていたが…)、点心になるとちょっと気が緩む…。うみゃー点心と美しい庭に心が洗われた京都の一日だった。