2011年1月30日日曜日

ちょいと読書

ここ数年、年末年始の休みにまとめと読書をすることにしていたのだが…今回年末年始は「謝辞」というものの原稿を書くことに大半の時間を割かれてしまい…1冊の本も読めずじまい。
っで、結局今になって読書の虫がむずむずと…。
現在、併読中のもの3冊。
1冊は李長吉詩歌集(岩波文庫)
そして、中国名言集 一日一言(岩波書店)
もう1冊が、原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー
李長吉詩歌集は先日行った夢二郷土美術館での講演に影響されて…。
この講演が良かったんですわ〜。
「絵で見て味わう中国古典文学案内」って講演。
講師を務めた学芸員の話がなかなかおもしろくて…。
同美術館で展示中の中国人画家・范曽の絵の題材となった中国古典の解説にとどまらず、中国の歴史、そして、日本の古典に至るまで話が広がる広がる(笑)
っで、その帰りに思わず買ったのが、范曽の絵にも出てきた李長吉の詩集。
漢詩の鬼才だそうで…范曽の絵にもなかなかエキセントリックな表情(学芸員談)で(笑)
その言葉が気に入り購入。
結構難しいぞ〜。
でも、なかなか面白い。
っで、続いての「中国名言集 一日一言」、これも講演にちょいと影響された感あり。
一日一言、ちゃんと1月1日から日付が付いている。
枕元に置いて、朝一番にその日の一言を読むことに。
っで、最初に読んだのが1月27日。
この日の一言が「士は己を知るものの為に死す」。
これは、史記の刺客列伝の豫譲に出てくる言葉だが、私の高校時代からの座右の銘(笑)
実はこの言葉の後に「女は己を悦ぶものの為に容づくる」という言葉が続く。
この豫譲が大好きで、大学(史学課東洋史専攻)時代、史記の刺客列伝を勉強していたこともあった。
ちょいと、思い出に浸りながら、中国古典の名言をのんびり楽しめるのがイイ。
っで最後の「原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー」だが、これは、山陽新聞夕刊の書評に出ていたものが気になって購入。
創元社の短編賞の選にもれた作品から集めたものだが、選にもれたとはいえなかなか読み応えのある作品揃い。
1日1編を目標に読んでいるが、若手のみずみずしい感性に触れ、すぐ時間が経ってしまうほど…。
電子書籍リーダーがもてはやされる昨今だが、やっぱ読むなら本が良いよねぇ。

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