2010年4月30日金曜日

岩合光昭写真展

仕事がらみの用事で高梁市成羽美術館へ。
主目的は7月4日まで開催中の動物写真家・岩合光昭さんの写真展を見に行くこと。
岩合さんは様々なメディアにも取り上げられることの多い動物写真家。
そして、高梁市成羽美術館といえば、児島虎次郎の作品や収集したエジプトなどの美術品、さらに成羽で採掘された化石を展示する美術館で、建物は安藤忠雄氏の設計。
岡山県の中西部で若干交通の便の良くない場所ながら、常に感性の良い企画を発信し続けている。

さて、今回の写真展、もちろん、雑誌やテレビ、写真集などでお馴染みの作品があちこちに。
ただ、テレビや雑誌で見るのと明らかに違うところは、写真のスケール。
野生動物、中でも虎の緊張感溢れる視線、ホワイトライオンの威風堂々とした姿、水から飛び上がるクジラの姿…迫力がヒシヒシと伝わって来る。
また、猫や犬、ニホンザルといった我々の身近にいる動物の愛らしい表情が岩合さんのまなざしを通して生き生きと輝く。

さらに、ゆったりとした美術館スペースがイイ。
ただ、写真を眺めるってのではなく、写真の持つ空気感がスペースを通して伝わってくるのだ。
崖を駆け下りるヌーが上げる砂埃。
シロクマ親子の歩く氷の質感。
冷たそうに腕で雪玉を抱くニホンザル…。
写真が発する空気感が展示スペースに満ちてくる。

素敵な作品と、最高の展示スペースのハーモニー。
岡山市内から車で1時間半。脚を伸ばす価値あり!

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