2011年8月15日月曜日

瀬戸内市立美術館 アール・ブリュット展

アール・ブリュット…日本語では「生(き)の芸術」というものだが…いわゆる正規の美術教育を受けていない人々によって作られる芸術といわれるもの。
もっと狭い意味でいうと障がいを持った人たちのアート…とでも言うのか…。
今回の展示も、主に知的障がいや精神病の患者の作品だった。
確かに彼らには障がいがあるのだろうが、その作品は見るものが息苦しくなるほどの「熱」を感じるものばかり。
ひたすらに細かく描かれた模様、絵とともに紙いっぱいに書かれた文字、一瞬幾何学的な模様かとも思える日記の文字………。
作者の中からわき起こる衝動がダイレクトに作品に練り込まれている。
その衝動に触れた時、恐ろしいほどの驚きが体の中を突き抜けるような気が…。
そして、成分の濃い温泉につかったような…ある意味湯あたりしたような疲れが…。
っで、館を出て牛窓の町並みと海を眺める。
前回来た時はどんよりとした天気だった。
今回は「The 夏」って感じの天気。
生の芸術のパワーに心も体も疲れ切った私を、ギラギラとした太陽と牛窓の景色が優しく癒してくれた。

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