2011年11月26日土曜日

雨の竹明庵茶会

先日、林原美術館で開催された「竹明庵茶会」に参加させていただいた。
昨年に続き2回目の参加。
昨年は、良い天気だったが、今回は雨…ってことで、お客さんの出足も今ひとつ。
ってことで、「正客」のピンチも一瞬あったが、とても素敵な紳士が一人いらっしゃって、正客を受けてくれたことで、一件落着(笑)
私は次客でのんびりさせていただく。
昨年の展示物の目玉は徳川吉宗の「鷹図」だったが、今年は池田宗政が7歳の時に描いた「鳩図」。
宗政と言えば、画人大名・池田継政の子…ってことで、蛙の子は蛙と思わせるような…7歳の子どもが描いたとは思えないような「鳩」が…。
ちょっと、鳩サブレに似ているが、その絵の脇に継政が宗政7歳時に描いた旨をメモ書きしてあり、さらにその絵を軸装してしまう…親ばか振り。
殿様に「どや?うちの子。上手いもんやろ〜?」と聞かれて、家臣もおーじょーしたことやろう(笑)
いつの世も、親ばかってのはあるもんだ…と感心しきり(笑)

雨の茶会と言うことで、茶室の中はそれなりに暗い。
しかし、その暗さがまたイイ。
茶器の時代高台寺蒔絵の沈んだような金色…おお!ここに谷崎潤一郎の陰影礼賛の世界が!と思わせる。
さらに、伊賀の水指「重ね餅」が薄暗い畳の上で重々しく鎮座。

雨の音もなかなかイイ感じ。
釜の煮える音と雨の音…火と水の醸し出す情緒に酔いしれるひととき…。
熊倉館長の説明+お正客の方のイイ質問…次客の気楽さ…贅沢な時間を過ごさせていただき大満足。
雨の中、準備に手間取り、開催時間が少し遅れたとか…特に早朝からの雨はかなりのものだったので、準備していただいた方々の苦労はいかばかりか…。
本当にありがたい機会を得ることができ…贅沢だな〜。

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