2012年2月29日水曜日

井笠地域美術館紀行?

久し振りに井笠地域にある美術館3館を巡った。
まずは、笠岡市立竹喬美術館。
現在、特別展上島鳳山と大阪の日本画を開催中。
江戸期から明治にかけて風俗や美人画を描いた画家だが、上村松園と並び称されるだけのことはある。
艶のある女性を描いた作品にはググっときます(笑)
日本の女性だけでなく唐美人や仏画、それに狂言や萬歳となどの作品もあり、表情豊かな様々な人物が軸の中で踊っている。
実は私、軸ものを見る時、座った目線で見ることを心がけている。
少し下からの目線で見ると、縦長の空間がとても奥行きのある物に見えてくるからだ。
おそらく描き手もその辺を意識した構図をとっているのではないか…。
ってことで、ほとんどが軸物の今回の展覧会、しゃがんだり立ったりの繰り返しで、膝ががくがくに(笑)

続いては井原市立田中美術館へ。
こちらでは冬季特別展「SP0」小谷元彦を開催中。
例の「SP4:ザ・スペクター―全ての人の脳内で徘徊するもの」とかいう作品の中の人物が持っていた模造刀が物の見事に盗まれて、一躍有名になった展覧会。
その後、何だかお客が増えて…良いんだか悪いんだか…って状態に。
まー、でもちょいと突き抜けた感じの作品だらけで…。
でも、何だか身震いさせられるような良さが感じられる、イイ作品だぁ。

っで、最後が華鴒大塚美術館へ。
現在、「春一番 雛の飾りとともに」って展覧会を開催中。
春を感じさせる日本画の数々。
金島桂華の「紅梅鶯」とかは…間もなく訪れるであろう爛漫の春への希望、期待が膨らんで来るような作品。
静かに春を待つ…ここんところ、イイことがちっとも無かったのだが(笑)
一気に気分を変えて頑張れそう…。
そんな気にさせてくれた井笠地域の旅だった。

って、言いながら、実は仕事だったりして…ってのがオチ。

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