2011年10月9日日曜日

東へ西へ(3館)

3館と耳で聞くとどうしても昔の4天王時代の全日本プロレス3冠ヘビー級王座を思い出してしまう…が、今回は3館。
夢二郷土美術館、華鴒大塚美術館、竹喬美術館の3館。
姫路市立美術館、林原美術館を巡ってブリが付いたのか、今度は我が家のご近所の夢二郷土美術館をスタート、岡山県西部の井原、笠岡へ。
またまた車だ〜!
っで、まず夢二郷土美術館。
現在、「絵師 夢二 ー 生きて、描いてー」ってのをやっている。
独学で自分の絵を作り上げていった夢二は宿帳などに職業を書く際、「絵師」と書いていたとか…。
一番見入ってしまったが、夢二が訪欧した際の絵。
40代後半で初の渡欧。
何でも吸収してやろうって気概を感じると同時に、その後50歳で亡くなるまでの時の短さ…命を削って制作に明け暮れたであろう日々を思い、すでに夢二の享年を過ぎてしまった自分のこれからを考えてしまった…。

っで、その思いを吹き飛ばすかのような速度で…って訳ではないが、高速を西へ。
目指すは井原の華鴒大塚美術館。
企画展の「待秋 明月とともに」ってのをやっていて、柄にもなく、秋を感じにってことで…。
名月だけでは無く、秋を彩るススキ、桔梗、女郎花、萩………収蔵品の中から秋を感じる作品を選りすぐって展観している。
日本人というのは、様々な自然のものから季節を感じ、それを作品にしていく。
日本人で良かったと思う瞬間であり、たぶん、お茶に接することがなければ、このような気分にはなれていないのだろうな〜。
それにしても、軸物の展示って難しい。
床に飾って、それを拝見する…となると、目線はかなり下で、上目遣いで拝見することに。
でも、美術館ってのはそうはいかない。
実は、軸ってのは下から見るのを前提に書かれているのではないか…と思うことがしばしば。
下から眺めると、山が急に切り立って見えたり、滝の流れが感じられたり、遠くに見える里の景色がさらに遠く感じられたり…。
って思うと、かなり高い位置につるさないといけない。
いつも私はしゃがんで一つ一つ拝見することにしているのだが…これは疲れる…辛い(笑)


それはさて置き、思う存分に秋を感じて、お腹いっぱい感はあったのだが、せっかく岡山県西部まで足を伸ばしたのだから…と、さらに、笠岡市の竹喬美術館へ。
岩橋英遠展をやっており、館長が結構力を入れているものだから…ならば、と赴く。
岩橋英遠って私は初めて聞く名前だったが、最初の作品を見るや否や圧倒されっぱなし。
迫力もそうだが、絵が持つスケール感、そして奥行きと広がりにボディーブローを打たれ続けたって感じで…。
北海道という風土がそうさせるのか…壮大な風景があちこちに…。
絵も61センチ×2909センチという何じゃこりゃの道産子追憶之巻なんて作品もあり…ビックラこいたの連続。
もー完全にノックアウト状態で、館をあとに…。
2日間で5館…ちょいと疲れたわ〜。

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