2010年11月6日土曜日

炉開き

先日、「炉開き」なるものを体験した。
お茶を習い始めてまだ1年を経過していない私にとっては毎回、初めての事ばかり。
っで、今回の炉開きはその中でも最も大きなセレモニーとか…。
とにかく、通常のお稽古とは違い、一つの流れの中でお茶をいただく…。
緊張で仕事が手に付かないので、早々に切り上げ、先生のお宅へ。
ちょうど、本日、正客を務める兄弟子が袴を着付けているところで、兄弟子から本日の流れを聞く。
こりゃ、なんだか難しいぞ…ってなことで、ますます緊張の度合いが上がる。
っで、話を聞いていて、お稽古との時なにも聞いていなくて持ってきていないものが2点。
幸いにも先生のお宅の近くにコンビニがあるので、急いで買いに行く。
ところが、店で清算しようとして気が付いた。。。
財布とおさいふ携帯忘れてきたって。
また、慌てて先生のお宅へ…。
「平常心、平常心」とつぶやきながら、深呼吸をして、コンビニへ。
そこで、ティッシュを購入(笑)
ぜんざいの器をきれいにするのに使うとか…(知らなんだ…)。
汗だくになって帰ってみると、そろそろ他のお弟子さんも集まり始め、にぎやかに。
私は、兄弟子と焼きものの話題などなど…正座して話していたら、早くもしびれが…。
ま、マズい。
取り急ぎ立ってストレッチ(笑)

じゃ、そろそろ…ってことで、正客に続いて部屋の中へ。
青い畳に炉。
部屋の中は新しい畳の香が。
床の間の軸は「風露新香隠逸花」(だったかな?)
炉を拝見し着座。
そして、炉に炭を入れていくのをみんなで囲んで見るわけだが…私にとっては、とっても不思議な光景。
へ〜、炭にも置き方があるんだ〜なんて、呑気に思いながら…。
そして、香が入ると…とてもいい香りが。
最初甘い香りが鼻孔をくすぐり、そのあとに、さらに深い香りが鼻孔の奥でふわっと膨らむ…。坐忘斎お好みの「ほにゃらら?」とか…(分かりませんでしたハイ!)

っで、ひとしきり炭が入ると、お待ちかね、善哉登場!
ふっくらと炊かれた小豆。甘すぎず、すすっと飲めるとても素敵な味。
そして、いい具合に焦げ目が付いたお餅…。
おいし〜わ〜。

しかし、この辺りから、正座した足に異変が…。
足首から下が…いなくなった。
とにかく、善哉を食べることに集中。
なんとか、箸をカチャっと音立てて合図してなんとかここまではクリア。

次の濃茶までの間、しばし中座してストレッチ。
濃い茶が始まると足を崩せなくなるので念入りに…。

さて、ここからが試練の時。

お茶を練っている間、正客を務める兄弟子から指導を受け、いざ濃茶へ。
6人分の濃茶が入った茶碗はずっしり重い。
まず一口いただく。
若さを感じる渋みが口の中に飛び出す。
続いて二口。今度は、渋みの中からちらっと甘さが。
とっても若さを感じる元気なお茶…ってのが私の感想。

全員がいただき、お茶碗を拝見して…足が痛い…。

続いてお座布団が出され、お薄に。すこし、足も…一息って感じ。
あっ、タバコ盆も。織部だ〜。なんて、キョロキョロしていたのもつかの間。
ここからまた、ドタバタが始まる。
まず、正客の兄弟子が私のお茶を取ってきてくれるところからタイミングが図れない…。
兄弟子が立つや否や干菓子をパクリ…ボリボリガリガリ…大急ぎで食べる(硬い)。
そして、お先にちょうだいいたします…って感じでスマした顔でお茶をいただく(笑)。
っで、茶碗を返しに行ったり、持って帰ったり…訳の分からないローテーションで、気が付けば2巡目(ドラフトか?)
っで、最初とは違う茶碗でいただくってことで、一つ飛ばしになったり…ローテが崩れ、ますます分からんことに。
道具の拝見やらを終えて、なんとかかんとか約2時間半。
足首カクカクさせながら立ったり座ったり…。
和気藹々と、そして先生や諸先輩方に気遣ってもらいながら、初めての炉開き無事終了。

靴下履き替えていたら…足がつった!

最後までドタバタでした…とさ…。。。

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